スタッフインタビューSTAFF INTERVIEW

廣田 和成KAZUNARI HIROTA

2014年入社・製造2グループ ユニオンチーム・1975年7月生

機械の性能に合わせ作業効率を
考える大切な仕事です。

船乗り、土木関係から造船へ。

弓削商船高専を卒業して2年ほど船乗りを経験し、それからは陸に上がり地元で土木関係の仕事に就いていましたが、友人の誘いがあり当社へ転職しました。前職のときから工事でイワキテックへの出入りがあり、社内に知り合いも多く、すぐに会社に馴染めました。分からないことがあれば遠慮なく周りに相談できるので、心強く仕事ができます。

ユニオンの部署は鋼材の片面をアーク溶接で接合する作業が中心です。アーク溶接は放電に伴う高熱で金属を溶かして接合する方法です。私はアーク溶接の一種である、FABという特殊な溶接を主に担当しています。

先代から学んだことを後輩へ。技術の正しい
継承もイワキテックの使命です。

一般的な溶接であれば表面と裏面、2回の溶接作業が必要になりますが、FABは表面から裏面まで溶接部を貫通するように溶融させ、1回の溶接作業で接合が完了します。つまり大型の鋼板や船体ブロックなどの大型構造物を、片面溶接してクレーンで吊り上げて裏返しにして下ろし、もう片面を溶接して…という大掛かりな作業が1回の溶接で済み、効率化できます。ただしFABは溶接部材を床面に直置きできず、台座などの上に置き、裏面の作業スペースを確保する必要があります。接合部の裏面には溶接前にグラスファイバーを含む裏当て材を取り付け、さらにアルミ板や磁石付きの治具で裏当て材を保持・固定する作業が加わります。裏当て材は溶融した金属が落ちないようにする役割があります。FABに用いる溶接の機械は、ユニオンで使用しているものと同じです。溶接の設定は指示された電流・電圧でのデータに基づいて行われますが、実際の部材の状態などに応じて微調整を行う必要があり経験が必要な業務です。現在はFABの段取りに専念してなるべく後輩に作業を任せ、私の指示がなくてもFABの作業が進むようにしています。もし私が休んだり異動になったりしても代理や後任がすぐに引き継げるように、学んだ知識をしっかり後輩に教えているところです。

私たちと一緒にイワキテックの未来を切り拓いていきませんか。

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