スタッフインタビューSTAFF INTERVIEW

秀川 亮太RYOTA HIDEKAWA

2004年入社・設計部・1982年1月生

「日本一」の製品に設計者として
携わる責任とやりがい。

全員で協力して仕事をする姿勢が
伝わってきたので入社を決めました。

岡山県倉敷市の出身です。コンピューターやCADの知識を生かし、モノ作りの分野の興味を持って就職活動をしていましたが、会社説明で設計部の先輩方の話を聞き、少人数でのチームワークの良さや問題があれば全員で乗り越える姿勢が伝わってきたので入社を決めました。
配属先の設計部は設計から製造、アフターサービスまで担う、当社の特長である一貫生産体制の入口を担う部署です。私は舶用荷役装置の一種であるハッチカバーやリフタブルデッキ、特にその中でもフォールディングタイプやポンツーンタイプのハッチカバーの設計を中心に担当しています。設計部全体でいえば、ほかにもサイドローリングタイプのハッチカバーや自動車運搬船の船体側面が開き車両進入ランプウェイ となる「RoRo装置」の設計も担います。

ハッチカバーは貨物船の格納部分の「ふた」(開閉部)になる部分です。ポンツーンタイプはコンテナ船に使われ、ふたの部分はクレーンで吊り上げて外されるもので、当社の生産量が日本一です。カバーの上にもさらに貨物コンテナを積み上げることがあります。フォールディングタイプはばら積み貨物船に使われ、油圧シリンダーにより折りたたむような状態で開きます。リフタブルデッキは自動車運搬船に使われ、車両を搭載する区画の床(デッキ)部分の高さを調整し、普通車以外の背高車、特殊車両が搭載できるようにするものです。それぞれの設計に不可欠な強度計算の方法など、分からないことは先輩に教わりながら仕事を覚えました。

設計は、現場との連携も大切です。

設計での大切なポイントは、まず鋼船規格の国際基準に適合する強度を確保することです。ただし強度一辺倒では、構造が複雑になり効率的な製造が難しくなるので現場に行き、話を聞いたり実際の作業を確認したりして、現場が作業しやすい設計を意識しています。現場と相談しながら作りやすさも念頭に置く必要があります。図面は現場の人間が見て分かりやすいように心掛けています。また燃料節約のため、造船会社からは軽量化の要望も高まっています。通常であれば軽くすれば強度が下がるので、どうやって強度と軽量化を両立できるか知恵を絞る必要があります。
一方で船主からの要望でハッチカバーの仕様を変更することも多いです。ばら積み船のハッチカバーの上に木材を載せるという話は多いのですが、コンテナを載せたいから強度計算してほしいという問い合わせもあります。
設計者冥利に尽きるのは、設計を担当したハッチカバーを搭載した貨物船を見たときです。見る機会はめったにないのですが…。またポンツーンタイプのハッチカバーという生産量「日本一」の製品がある企業で、「日本一」の製品に設計者として携わることができるのは光栄に思っています。
働きやすさの面では、子どもの行事などに合わせて休日が取りやすく、家族サービスがしっかりできる会社だと思います。また会社が関係する小早レースや造船鉄工祭、ファミリーフェスタなどイベントも家族で楽しんでもらえます。

私たちと一緒にイワキテックの未来を切り拓いていきませんか。

採用情報をみる